■Artist's Action for Japan

普段一人で絵を描く私にとって、これはとても大きな転機となった。

 

3月11日、東日本には大きな地震が来た。

このことはもうこれ以上語る必要も、語りたいという気持ちもない。

ただただ、自分の無力さを感じ、落胆する毎日だった。

 

それでも何か私はやりたかった。

 

地震から少しして、私はArtist's Action for Japanというボランティアを見つけた。

絵を売って、売上金を募金するという主旨の活動だ。

 

この時が私の転機だった。

4月毎週日曜日、私は都内各所へ出かけ、大きな余震が来る中で一生懸命

緊張しながらも人前で絵を描いた。

実は人前で描くのは初めてのこと。

亡くなった方には大変申し訳ないことかもしれないが、私はこう思った。

 

また大きな地震が来ても私は今やっていることには決して後悔はしない。

だからまた地震が来て私が命を落としたりしてもそれでも構わない。

 

今やらなくていつやるのか?

今を、毎日を丁寧に生きているのか?

 

生き残った私には、そんなことを思い知らされる大きな出来事だった。

 

 

だから私は描く。

人前に立って絵を見てもらう。

辛辣な批評も、いい言葉もどちらも受け止める。

 

こうして私はほとんど初めての状態で人前で絵を公開するのを決め、まずは

11月のデザインフェスタへ参加することにした。

 

 

 

このホームページも、ブログも、私が毎日を生きている足跡なのだと思う。

 

 

『描くことは生きること。』